24歳独身男性フリーターの割り切り白書

浮気相手として付き合っている彼女に、 「おれらって割り切りの関係でいいんだよな」 と念押ししてみた。
彼女はおれに彼女がいることも知っているし、当然割り切りの関係だと知った上で一緒にいるものだと思っていた。
すると彼女からは 「割り切りって何?」 という思いもよらない回答が。
ええー!今時割り切りって言葉知らないなんてマジか!天然すぎるにも程があるぞ!?確かにこの子は見た目は今時でおしゃれで可愛いくせに、頭の中身は少々軽いらしく、これまでも天然発言を連発していた。
別に可愛けりゃ頭の中身なんてと思って付き合っているけど、まさかここまでだったとは。
これは念押ししておいて正解かもしれない。
彼女だと勘違いしたまま続けていくと、どこかから本命彼女の耳に入るかもしれない。
その危険の芽は早いとこつぶしておかなくては。
そこでおれは彼女に割り切りの関係について説明を始めた。
しっかりと理解してもらわないと本当に危ない。
彼女は理解したのかしていないのか、 「ふうーん。
そうなんだ。
でもこうやって一緒にいるんでしょ?ならいいよ」 と軽い返事。
それどころか、 「最近ね、仲良くなった友達がいてね」 と話題まで変えてきやがった。
そしてスマホをいじりだした。
本当に大丈夫か? 「見て見て、この子。
可愛くない?」 彼女が差し出したスマホの写メにはなんと本命の彼女が!これは最高にまずい!天然にもほどがあるぞ!素でジョーカー引き当ててんじゃねえよ!おれは彼女との別れを決意した。